健康診断で必ず出てくる検査、心電図。
心電図って、なにを調べるための検査でしょう??
①そのタイミングで(たまたま)起こった不整脈
②ずっと起こっている不整脈
③心臓の形態・機能異常を反映する
といったところでしょうか。
心電図は、1903年にアイントホーフェンという方が開発したものです。1924年にはノーベル賞を受賞されていますね。
1903年と言えば、ライト兄弟が人類初飛行を成し遂げた年ですが、それから100年以上もたっても、なお現役バリバリの検査、そして循環器内科医にとって、これほどまでに有用な検査は他にありません・・・
今では、Apple watchも非常に有用な検査です。
特に、①そのタイミングで(たまたま)起こった不整脈、を検知するのに、病院でとる心電図は不向きですよね。。
実際、患者さんにとっては、まさに今変な感じがする!!って時に心電図を取ってほしくても、病院に行く頃には治っている、なんてことはよくある話。
しかし、今の時代、Apple watchがあれば、ぱっとI誘導が確認できるわけです。ちなみに、大きい病院ではApple watch外来なるものがあります。
確かに、患者さんの利便性を考えても、十分有意義です。
こういった医学界における最新情報を知ることも、この講義では可能です!!
ちなみに、上の写真(右下の手のひらにあるシャーペンの芯入れみたいなやつ)は、植込み型ループレコーダーといって、体に埋め込むタイプの心電図です。
度々失神してしまう人、その原因が分からない人にとって、この機械を埋め込むことによって、失神した時に何が起こっているのか、正確にわかることは、大変重要ですので、医学の進歩、デバイスの進歩は素晴らしいものです。
さて、話をもう少し進めて、「尿検査」について学びます。
尿検査で、蛋白(ー)糖(1+)みたいな記載をみたことがあると思います。では、この尿検査、そしてその背景にある腎臓についてしっかり勉強していきましょう。
腎臓って、何をするところでしょうか?
尿を作るところ。そうですね。
尿は何をしているのでしょうか・・
と詰めていくと、実は知らないことがたくさんあります。
尿が体の外に出ていくのは、およそ1.5L程度です。しかし、体でまず作られる尿のもと「原尿」はなんと、150L
どういうこと!?
尿を毎日24時間作るのはエネルギーがいることです。そのエネルギーを極力抑えて、できるだけ老廃物だけを体の外へ出そうとする仕組みが「腎臓」には備わっているわけです。
1分間に5Lほど、心臓から全身に血液が送り出されるわけですが、その20%は腎臓へ流れます。それほど腎臓は大事なんですね。そこで、何かしらの異常があると、尿に異常がでる。
すなわち、尿に糖分が出てくるはずがないのに、尿に糖分がでてくると、おかしい!尿にタンパク質(アルブミン)がでてくるはずないのに、でてくると、おかしい!となるわけです。
ヒトの「恒常性(=ホメオタシス)」というものを、学べると思います。
それでは、興味が出てきたら、講義を受けてみましょう!!